播州皮革の知名度アップへ ブランドタグでPR
製革業者などでつくる播州皮革工業協同組合(兵庫県たつの市誉田町広山)が、地元天然皮革の知名度向上に取り組んでいる。商品に付ける皮革製のタグやパンフレットを作成。一般向けに常設売り場も設けている。
同組合は、海外製の安価な素材に対抗するため、地元産皮革のブランド化を推進。兵庫県中小企業団体中央会(神戸市中央区)の助成金を活用し、PRのために独自のタグを作成した。
タグは、若手メンバーらによる「播州レザークラブ(BAN−LC)」が中心となってつくり、約5センチの正方形の皮革に「BAN.LC」のロゴを刻印。一般消費者向けの皮革素材に付けて提供する。宣伝用にパンフレットや、サンプルの皮革製かばんもつくった。
同組合は1960年設立で、現在は約40社の製革業者などが活動。若手を中心に直売会を開くなど積極的にブランド化に取り組む。
同組合の山本敏克副理事長は「希望に合わせて革の固さや色を調整できるのが強み。タグをきっかけに、高品質な播州皮革の魅力を知ってほしい」と話す。
17、18日には、同組合事務所に隣接する展示場で展示直売会を開催。19日以降も常設で皮革素材を販売する。(綱嶋葉名)