2022年06月08日

またひとつ

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運営会社が10月末で閉館する方針を伝えたショッピングセンター「赤とんぼ広場」=たつの市龍野町堂本
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運営会社が10月末で閉館する方針を伝えたショッピングセンター「赤とんぼ広場」=たつの市龍野町堂本

 兵庫県たつの市内最大のショッピングセンター(SC)「赤とんぼ広場」(同市龍野町堂本)について、運営会社が10月末に全館閉館する方針を固めたことが8日、分かった。核テナントの「イオン竜野店」は1973年に開店したダイエーが前身。突然、退去を求められた専門店街の店主らは「50年近く営業してきた店もある。半年足らずで出ていけと言われても」と困惑している。

 同SCは地元財界がダイエーを誘致するために設立した「龍野開発」が建設し、現在は旧ダイエー系の建設会社「イチケン」(東京)が土地と建物を所有している。不動産登記によると鉄筋コンクリート4階建てで床面積は延べ約1万9千平方メートル。イオンの総合スーパー(GMS)、家電量販店「ジョーシン」のほか、婦人服や飲食など19店の専門店が入居している。

専門店の店主らによると、イチケンは6月3〜5日に「10月末が期限の賃貸契約を更新しない」と各店舗に通告した。建物の老朽化による運営コスト増と、イオンの売り上げ減を理由に挙げ、イオンも撤退すると説明したという。イチケンの広報担当者は取材に対し「不動産を売却する方針は株主への資料で公表したが、それ以上はコメントできない」と説明。土地建物の売却先や跡地利用策については明らかにしていない。イオンリテール近畿カンパニーは「(撤退も含め)現段階では答えられることはない」とした。商店主たちは7日夜に緊急会合を開いた。ある店主は「最近設備投資したばかり。長年の店子に対してあまりにも冷酷」と反発。「路面店に移転しようにも適切な物件がない」と途方に暮れる経営者もいた。一方、国道179号を挟んだ立地には食料品スーパー「マックスバリュ龍野店」がある。1968年にフタギとして開店し、翌年にジャスコとなって以来、ダイエーと長年ライバル関係にあったが、2015年から同じイオン傘下となって競合する状態だった。龍野商工会議所は「市内の小売業の中でも存在感の大きい施設。市街地が空洞化しかねない」と懸念。たつの市とともに情報収集を急いでいる。(直江 純)
posted by たつの市の未来を考える会 at 19:20| Comment(14) | TrackBack(0) | お知らせ
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